仙台
仙台の概要
【市役所】〒980_8671仙台市青葉区国分町3-7-1
【電話】022-261-1111
【URL】 http://www.city.sendai_jp/
【発足年月日】1889年4月1日
【市長】奥山恵美子[おくやまえみこ](1951.6.23生)就任:2009.8?就任回数:2回 党派:無所属任斯満了:2017.8経歴:副市長最終学歴:東北大経済75年卒 ?議会】議長:岡部恒司議員:55名任期満了: 2019 ? 8
【由来】1601年、伊達政宗が旧名「千代(せんだい)」に漢詩から採った「仙臺」を当てさせたもの。
【社の都】仙台平野の中心に位置し、江戸時代は伊達62万石の城下町。明治期以降、司法?運輸?通信などの国家機関や各種教育機閨の開設で「東北の治府」「学都」に?都心部で市街地と緑が共存する街並みから「社の都」と呼ばれる。東北地方における経済、行政等の中枢都市。市制100周年の89年に政令指定都市に移行。東北地方最大の都市。
【政策重点化方針2020の推進】震災復興計画(11?15年度)により東日本大震災からの復興を推進。今後、震災復興?の
理念を発展的に継承しつつ、人口減少社会の到来、地下鉄東西線開業を契機とした新たなまちづくり動向などに対応す るため、20年度までの5年間で重点的に取り組む政策の方針として「仙台市政策重点化方針2020」を策定。「防災と環境を基 軸とした未来を創るまちづくり」「社会のイノベーションを生み人口減少に挑むまちづくり」「東西線開業を契機とした 都市の楽しさを創造するまちづくり」の3つの政策重点化方針を定め、それを踏まえた8つの戦略プロジェクトを推進。
【交通I IR東北新幹線?東北本線?常磐線?仙山線?仙石線?仙台空港ア クセス線(仙台駅他)、市営地下鉄南北線?東西線、東北自動車道(仙台 南1C他)、仙台東部道路、仙台南部道路、国道4号他、仙台塩釜港
【主要事業所】アイリスオーヤマ_、NECトーキン_、_河北新報社、
力メイ?、且オ十七銀行、東北電力_
【特産品/酒】牛タン、笹かまぼこ、ずんだ餅、ずんだスイーツ、仙台あ おば餃子、仙台づけ丼、仙台長なす漬け、仙台みそ、冷やし中華、マー ボー焼きそは
【観光】青葉城址、秋保温泉、秋保工芸の里、秋保大滝、泉ヶ岳、大崎八 幡宮(国宝)、新川、奧新川ライン、作並温泉、定義如来西方寺、瑞鳳殿、
仙台市天文台、仙台市博物館、せんだいメディアテーク、八木山動物 公園、仙台うみの杜水族館、仙台アンパンマンこどもミュージアムモール
<まちづくり>
【総合計画の策定状況】策定時期:2010年計画期間:2011?2020年
【将来都市像】未来を育み創造する学びの都、支え合う健やかな共生の都、自然と調和し持続可能な潤いの都、東北を支え 広く交流する活力の都
【主要プロジェクト】学びを多彩な活力につなげる都市づくり、地域で支え合う心豊かな社会づくり、自然と調和した持 続可能な都市づくり、人をひきつけ躍動する仙台の魅力と活力づくり(以上、11?20年度)、仙台市政策重点化方針2020 (16?20年度)に基づく8つの戦略プロジェクト
仙台市都心部周囲には広瀬川や青葉山などの自然があり、また都心部にも街路樹などの緑が多いことから、「杜の都」との別名をもつ。市は「学都仙台」「楽都仙台」などのキャッチコピーも用いている。東北を代表する港湾およびサーフスポットである仙台港(仙台塩釜港)が北東部に、宮城県内の純観光地の中で宿泊客数第1位を誇る秋保温泉が南西部に、宮城県内で利用者数1位を誇るスプリングバレー泉高原スキー場が北西部にある。中国では、魯迅が留学した都市として知られる。
現在の仙台市の推計人口は、東北地方の中で最も多い約108万人で、宮城県民の46.6%が居住する。その仙台市が県内総生産の55.5%、県民所得の58.3%を占めており(2013年度)、「仙台一極集中」と言われることがある。また、仙台都市圏(広域行政圏)の推計人口は約153万人で、宮城県民の65.7%が居住する。このような集積度と東北における拠点性により、物販面では隣県に及ぶ仙台経済圏を形成している。
当市はかつての宮城郡南部と名取郡北部に市域が広がるが、両郡の東部に広がる仙台平野(狭義)は、西と北を陸前丘陵[注、東を太平洋の仙台湾、南を阿武隈川に囲まれる。また、同平野の北部は長町-利府線断層帯を境に、北西側が洪積台地、南東側が沖積平野に分かれる。当地は、畿内に端を発する山道(後に東山道に再編)と海道(後に東海道に再編)とが合一する唯一の地であり、その合一した街道は後年、奥大道や東街道と名称を変えながらも同断層帯およびそれに続く高舘丘陵の東縁に沿って南北に通る重要な道として存在し続けた。伊達政宗による仙台開府以前の当地では、この街道沿いを中心に、同断層帯・丘陵より東側の沖積平野にある自然堤防などの微高地(以下「東方微高地」)にのみ町場が形成された。「東方微高地」には、4世紀末頃に東北最大の雷神山古墳(現名取市)や県内2位の遠見塚古墳が築造され、7世紀半ばの陸奥国設置後は国府とされる郡山遺跡や多賀城(現多賀城市)、さらに陸奥国分寺や陸奥国分尼寺など同国の重要施設も置かれた。
多賀城が11世紀前半に国府としての機能を失うと、陸奥国府は陸奥府中の南西部にあたる現・JR岩切駅周辺の七北田川沿い「東方微高地」に移転し、南北朝時代まで続いた。12世紀には陸奥国府は多賀国府とも呼ばれるようになり、国府周辺には多賀国府町(たがのこう町)と呼ばれる、陸奥国の政治・経済の中心地としての町場が戦国時代まで続いた。当時のその他の町場には、原町の宿場、陸奥国分寺の門前町である国分日町、国分氏の小泉]などがあり、いずれも「東方微高地」にあった。
慶長5年12月24日(1601年1月28日)より政宗は、伝統的な当地の中心地である「東方微高地」ではなく、同断層帯より西側の洪積台地に広がる広瀬川の河および仙台城下町を建設して仙台藩62万石の中心地とした。城下は、南北道の奥州街道と、仙台城大手門から石巻街道(塩竈街道)へとつながる東西道の大町とが交差する芭蕉の辻を商業中心とし、国分日町が移転してきた国分町、北目城下町が移転してきた北目町、そして伊達氏に従って移転してきた御譜代町6町などの町人町を城下の街道沿いに配置した。「東方微高地」では、小泉城および小泉城下町が政宗によって再編されて若林城および若林城下町となったが、死後に廃城および仙台城下町に吸収合併された。また、原町の宿場は石巻街道(塩竈街道)下り第一宿駅の原町宿に再編され、旧・北目城下町の西隣には奥州街道上り第一宿駅の長町宿が設置され、それぞれ仙台城下町とコナベーションした。この結果、仙台は「2城下2宿場連接都市」の様相を呈した。またこれ以降、奥羽(東北地方)最大都市となった。旧・陸奥府中では、塩竈(現塩竈市)が仙台城下町の外港として発展し、塩竈と仙台との間に造られた運河系により物流の中継地となった蒲生や原町も発展した。
明治になると、東京と青森のほぼ中間(双方からともに約350km)に位置する当地に、東北鎮台(→仙台鎮台→第2師団)が設置されて陸軍施設が集まり、「軍都」の側面を持ち始めた。1878年(明治11年)に仙台区となり、1882年(明治15年)に木道社が日本初の人車軌道(後に日本で2番目の馬車軌道に転換)を仙台 - 蒲生間に開業。1887年(明治20年)には旧制二高が創立、日本鉄道(現JR東北本線)仙台駅も設置された。同駅の設置により、木道社は廃業して蒲生は中継地としての地位を失い、船運中心の江戸時代に発展した石巻や塩竈から、鉄道が集積する仙台に商権が移って、現在に至る「商都」の側面を手に入れた。
1889年(明治22年)4月1日に市制施行。日露戦争を機に1907年(明治40年)には東北帝国大学(現・東北大学)が創立し、「学都」としての地位を確立。また、同年から大正、昭和初期にかけて「五大事業」を推進して近代都市へと脱皮し、「森の都」や「杜の都」と呼ばれるようになった。中心商業地は一番町へと移り(参照)、郊外ではかつて宮城郡役所が置かれた原町、名取郡役所が置かれた長町など隣接町村と合併して、これら新市域に工場地区を形成した。また、秋保電気鉄道や日本初の旅客用地下鉄を開業した宮城電気鉄道等の沿線には行楽地が開発された。
1941年(昭和16年)、鉱工業が発達する福島県・秋田県に続いて東北地方で3番目に日本銀行の支店が置かれるなど、太平洋戦争前後に中央省庁の出先機関が集積する「行政都市」としての側面を得た。統制経済下で困窮した商工業者が満州国に渡って仙台村を拓いたり、仙台空襲により中心部が廃墟となったりした戦争が終わると、仙台駅前には大規模な闇市が生まれ、東北各地との間で鉄道を使った物資の集散もなされた(参照)。戦後占領期には戦災復興事業により、市街地に広幅員道路が縦横に建設されて現在の都心部の基盤となった。また、闇市に替わって公定価格マーケットや路上の屋台が市民生活を支える一方、宮城県に進駐した約1万人のGI向けに仙台駅北側のX橋(宮城野橋)周辺には歓楽街が誕生。X橋は日本ハードボイルド小説の嚆矢の舞台となった。
高度経済成長期になると、企業の支店が多く進出して第三次産業が伸長し、「札仙広福」と並び称される支店経済都市となった。また、1964年(昭和39年)の新産業都市指定を機に、都市計画区域を隣接する宮城郡泉町(1971年より泉市)・宮城町、名取郡秋保町に広げ、さらに1970年(昭和45年)には12市町による「仙塩広域都市計画区域」が指定された。すると人口集中地区 (DID) の急速な拡大とモータリゼーションが促進され、都心部の交通渋滞解決の必要から国道4号仙台バイパス沿いに工業・流通地区を新設、業者が移転して空いた国分町は歓楽街に転換していった。また仙台市地下鉄の計画も始まり、1976年(昭和51年)には仙台市電が廃止された。市電廃止は、「2城下2宿場連接都市」期における市街地の縁にあって、かつ市電と鉄道のターミナルだった北仙台・原町・長町の市内3拠点の商業中枢性を奪う結果も招いた。
1962年度(昭和37年度)から県内総生産で、1980年(昭和55年)国勢調査からは人口でも、福島県を抜いて宮城県が東北最大県となった。すると仙台市は、泉・宮城・秋保の1市2町を編入合併し、県から権限を移譲されて市制100周年の1989年(平成元年)4月1日に全国で11番目となる政令指定都市に移行。この間、1982年(昭和57年)の東北新幹線開業に合わせ、仙台駅の建て替えと大規模なペデストリアンデッキを伴う駅前整備がなされ、1987年(昭和62年)の政宗ブームや地下鉄南北線開業に始まるバブル景気期には民間投資と箱物行政により都心部に高層ビルが建ち並び始めた。一方で市は郊外部において、北の泉中央副都心 、南の長町副都心、東の仙台港副都心(現みなと仙台ゆめタウン)、西の愛子副都心の4つの副都心を設定した。しかし、地下鉄沿線の泉中央・長町の両副都心やロードサイド店舗に物販・職場が郊外化する傾向が見られるようになったため市は、バブル崩壊後の1990年代後半からコンパクトシティを志向するようになり、都心部への「アクセス30分構想」を進めている。
2000年代に入ると高速バスの仙台 - 福島線や仙台 - 山形線などにおける値下げ・増便競争、および、仙台発着便の新規開設が進み、県外からの集客力が一気に増強した。また、JR仙台駅東口側一帯[注 11]における土地区画整理事業に伴って宮城野通が開通し、その地下にJR仙石線の地下新線が移転開通、東口駅前広場も完成した。そこに2004年(平成16年)、宮城球場を本拠地とする東北楽天ゴールデンイーグルス(チームカラーがクリムゾンレッド)が新規参入すると、都市計画用途地域で赤系色に塗られる地域(赤:商業地域、橙:近隣商業地域)への県外・海外資本の投資が進み「レッドバブル」と呼ばれた。2006年(平成18年)に仙台・宮城デスティネーションキャンペーン(2008年10月1日 - 12月31日)の開催が決定すると投資は郊外を含めて加速、「ミニバブル」「プチバブル」などと呼ばれる活況を呈した。しかし、リーマン・ショック後の景気後退に加え、東日本大震災で大きな被害を受けた。震災後は復興の拠点となる一方、2015年(平成27年)の地下鉄東西線の開業も重なり、様々な開発が活発化している。
2007年度の市内総生産は4兆2784億円であり、宮城県の51.6%を占めている。国内総生産(GDP)と比較すると、仙台市は世界80位以内にランクインしており、世界の過半数の国よりも経済規模が大きい。
江戸時代に東北地方最大の都市にして、日本で十指に入る人口を抱える都市となっていたが、それは、伊達氏62万石の藩内経済を背景としたものであり、藩外との経済交流を考えれば、酒田などの港湾都市の方に資本集積があったと考えられている。
明治時代になると仙台は、明治政府の中央集権体制における東北地方の拠点都市として発展することとなった。戦後においては、特に1982年の東北新幹線開通後の発展や、1989年(平成元年)の政令指定都市化前後はめざましいものがあった。
主な産業は、東北全体を商圏とする「卸売業」、仙台都市圏を中心に南東北全体に商圏を広げつつある「小売業」、および「サービス業」が中核をなす。中でも、「卸売・小売業」は仙台市だけで東北六県全体の年間販売額の40%近くを占める。また、東北地方の情報集散地としての役割も担っているため、「出版・印刷業」や「IT関連業種」などの情報関連産業も多く立地している。
仙台市は、大企業の支店の存在に経済を支えられている側面が強く、また工業も発展していないため、経済関係者の間から「支店経済都市」「支社都市」と呼ばれている。このため、地場の産業を育成することが課題となっている。
仙台は三陸の魚介類は勿論、各種農作物、ブランド米「ひとめぼれ」「ササニシキ」、高級和牛牛肉「仙台牛」の産地に近く、海の幸・山の幸が集積する。近年は、仙台中央卸売市場が仙台経済圏に商圏広域化し、弱体化した周辺の卸売市場の機能を肩代わりしているため、食材の集散地としての機能拡充も進んでいる。
庶民的な料理店の特色として、仙台発祥の牛タン料理の店が多く、仙台ラーメンを供する店もある。また、仙台駅は駅弁の種類が日本で最も多い駅として知られる。
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