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医療統計学:平均賃金
医療統計学、医療経済学、数学のつぼをたとえ話でわかりやすく解説
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平均賃金
ビジネスパーソンにとって、もらえる給料は高いに越したことはありません。
「A社の平均賃金って、うちより高いんだって」などと聞けば、「じゃあ、A社に転職すれば高い給料をもらえるかも」と考えてしまうかもしれません。
ところが、平均賃金が高いからといって必ずしも社員全員の給料が高いとは限りません。
平均賃金は社員全員の賃金総額を頭数で割ったものなので、飛び抜けて高い賃金をもらっている社員がいれば、平均額はたちまち引き上げられてしまうのです。
たとえば、1ヶ月の平均賃金が26万7000円のA社と、23万9000円のB社を比べてみましょう。
2社はどちらも社員数が100人で、1ヶ月に150万円の賃金を得る社員がA社には10人、B社には3人いるとします。すると、
A社(2670万円−150万円×10人)÷(100−10人)=13万円
B社(2390万円ー150万円×3人)÷(100−3人)=20万円
という結果になり、全体的にはB社の社員のほうが高い賃金をもらっていることになるのです。
また、比較的年齢層の高い会社は平均賃金が高くなる傾向にあります。
さらに学歴構成によっても平均賃金は異なり、一般的に同じ年齢で比べると高卒より大卒のほうが賃金が高いという傾向があります。
こうした数字のマジックはさまざまなデータに見られます。
たとえば、ある製品について200人にアンケートをとったところ、男性は80%が満足し、女性は30%しか満足しなかったとしましょう。
この数字だけを見れば、「女性にウケが悪い」と判断してしまうかもしれません。
ただ、この中に含まれている女性が10人だけだったとしたら、必ずしも女性に不向きな製品とはいいきれないことになります。
表向きの数字だけに惑わされず、それを構成している内容まで確認しないと、「こんなはずじゃなかった」ということになりかねないのです。
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