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医療統計学は作業しながら勉強する
医療統計学、医療経済学、数学のつぼをたとえ話でわかりやすく解説
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医療統計学は作業しながら勉強する
医療統計学では、勉強して知識やノウハウを学ぶことは勿論大切です。何も知らずに手探りで作業するのは無駄をしてしまう可能性があり非効率です。かといって、理論の勉強だけでもいけません。医療統計学は実践の学問です。医療データを解析しながら、そのなかで身につけていくものです。
例えば、皆様は車を運転できるようになる前に、車のことを勉強しましたか。おそらくそうではないはずです。皆様の多くは、教習所で車の運転を習い、運転免許を取得し、車を購入し、その車の説明を受ける際に、はじめてボンネットの中身を確認し、エンジンオイルやウィンドウォッシャー液を入れる場所などが次第にわかってきたのだと思います。少なくとも私はそうでした。勉強するだけ、考えるだけではいけません。作業しながら考える。この発想が大切です。
勉強だけでなく実際に計算や描画などの作業をしてください。勉強→作業→勉強→作業 の繰り返しが理想です。
作業のやり方は様々ですが、一つの取り組み方としては、手元にマイクロソフトエクセルのシートを用意しておくことです。たとえば、平均と標準偏差についてひととおり本で勉強したら、一旦勉強をやめて計算や描画などの作業に入ります。
このとき大切なのは、作業のハードルを低くすることです。とにかく難しく考えずにやってみることです。何かがないとできない、という発想がモチベーションにブレーキをかけてしまいます。とにかくあまり深く考えずにやってみること、これに尽きます。
マイクロソフトエクセルのシートに、適当な数列を並べましょう。エクセルがなければ、白い紙に手書きでもいいです。
たとえば以下のように、
A群: 80, 85, 90, 95, 100, 105, 110, 115, 120
B群: 60, 70, 80, 90, 100, 110, 120, 130, 140
と並べ、=average( )で平均を求めましょう。=stdev( )で標準偏差を求めましょう。エクセルがなければ電卓などで計算しましょう。標準偏差の式は教科書に載っています。自由度は1を引くことを忘れないように。
さらに、これらを図(直線上の散布図でいいです)にしてみます。図はきれいに書く必要ありません。白い紙に手書きでいいです。定規も不要です。例えば直線を10分割位して60〜140まで。必ずしもこの数列でなくてもいいです。
すると、平均値とは何か、標準偏差とは何か、を肌で感じることができるでしょう。A群とB群の標準偏差の違いから、標準偏差とは何か、ばらつきとは何かを肌で感じることができます。
これは一見かなり雑なやり方かもしれません。しかし、それでいいのです。雑でもいいからはじめてみることが大切です。
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