医療統計学:過去から未来を推定



過去から未来を推定

 

過去から未来を推定

 

             

 

センター試験が終わり、次は個別学力試験が各大学で行われます。

 

それが一段落すると、最後に合格基準をどこに決定するかについて会議が行われます。

 

これがなかなか難しいのです。

 

募集定員が、たとえば100名の場合は、100名の合格者を出せばいいわけです。

 

しかし、現実はそう単純ではありません。

 

大部分の受験生はいくつかの大学を受験し、2校以上合格している場合が少なくないのです。

 

そうなると、合格しても他大学に流れる可能性も出てきます。

 

そこで問題は、一体どのくらいまで水増しして合格者を出すか、ということです。

 

少ないと定員割れをおこしてしまいますし、多すぎると教室のキャパシティーの問題など、入学後にいろいろな問題が出てきます。

 

やはり、できるだけ募集定員に近づけることが大事です。

 

そのため、各大学ではいろいろな工夫をしているようです。

 

たとえば、受験生に併願大学の合格状況を聞き、それをもとに過去のデータから推測する、ということが行われます。

 

過去のデータを整理すると、A大学に合格した受験生は、約3割がうちの学科に入学する、という具合です。

 

この例は、過去のデータから未来を推定する例ということになります。

 

これも統計学の重要テーマです。



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