医療統計学:真ん中が大事



真ん中が大事

 

真ん中が大事

 

             

 

最後のE社の例をもう一度考えてみましょう。社員6人の月給はこうでした。

 

E社     10     10     10     10     10     130

 

社長だけ130万円、残りの平社員は全て10万円、平均は30万円。

 

このとき、月給を少ないものから順に並べた真ん中(中央)の値のことを、メディアンといいます。

 

このメディアンは、「中央値」とか「中位数」などともよばれます。

 

E社の場合は、真ん中といっても社員が6人なので、ひとつには決まりません。

 

このような場合は、真ん中に近い2つの値の平均をとることになっています。

 

したがって、(10+10)/2=10(万円)となります。

 

10万円の給料の社員が6人中5人もいるので、平均の30万円よりも、メディアンの10万円の方が、E社の月給の代表値としてはふさわしいように感じられます。

 

同じようにして、他の会社のメディアンを求めてみましょう。

 

             

 

と実は、D,E社以外のメディアンは全て30万円になってしまうわけです。



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