医療統計学をわかりやすく解説

研究が実施された診療所にとってのみ意味のある研究には，はっきりいって読む価値がありません。

研究がどんな意義をもつかは考察のセクションで検討されるべきです。

要旨を読めば，考察の要約が分かることも多いです。

知見がどんな意義をもっているかを決めるのは，ほとんど主観的なプロセスです。

したがって，客観的でない点には注意して研究を行なわれなければなりません。

私たちはみな，自分の研究が，地球を揺るがすような価値をもっていると考えたいものです。

ですから， 著者が自分自身の研究結果を解釈する際には，必ずしも公正でないことに驚いてはいけません。

知見の意義を査定するには，以下の質問をしなければなりません。

�@新しい点は何か
�A医療にとってどんな意味があるか
�B私の患者に関係があるか

得られた知見を，その他の研究から得られた知見と比較して不一致があれば、その不一致を追究しなければなりません。

医療専門職にとって重要な問いは，その知見を活用して.現行の臨床実務を変える必要があるかどうかです。