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医療統計学:正しく使えるデータか
医療統計学、医療経済学、数学のつぼをたとえ話でわかりやすく解説
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正しく使えるデータか
では、聞かれている内容に対して、答えが信用できるのかどうかについて考えてみます。
たとえば、「あなたは援助交際をしたことがありますか」という質問に対して、たとえ無記名であったとしても、「はい」とは答えづらいでしょう。
したがって、優等生的な答えが集まってしまい、実態の把握は難しいといえます。
そのような極端な例でなくても、例はいくらでもあります。
最近は、学生に授業評価を実施している大学が増えてきています。
たとえばその中に「あなたは熱心に授業を聞いていたか」という欄を設けたとして、そのデータはどのくらい信憑性があるでしょうか。
また、データを収集すると、正しいかどうかとはまた別の予想外の結果が現れることもあります。
実は私自身の授業評価に対するアンケートのデータを整理していたら、A、B、C、D、Eの5段階で授業の理解度を自己評価する問いに対して、数名の学生が「BとCの中間」、あるいは「B、C」のような回答をしてきました。
数が少なければ無視してもいいのかもしれませんが、こちらとしては一人の意見でもきちんと結果に反映したい気持ちもないわけではありません。
このように、正しい、使えるデータの収集は意外に難しいのです。
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