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医療統計学:平均偏差
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平均偏差
偏差は、データと平均との差です。これに着目して、その平均を考えることにより、ばらつきの尺度にしようと考えました。
しかし、偏差の平均は常に0となるので、不適当であることがわかりました。
これは偏差にマイナスのものがあるからで、これをなくすには、絶対値(プラスやマイナスを考えない値)か2乗することが考えられます。
そこでまず、偏差の絶対値の平均を考えてみましょう。
例えばA社、B社の場合は、
となります。
偏差の絶対値の平均は「平均偏差」と呼ばれます。これで万事解決と言いたいところですが、またしても欠陥があります。
といいますのは、絶対値というのは数学的に意外に扱いづらいのです。そのため、実際に平均偏差が用いられることはほとんどありません。
では何がよく用いられるのでしょうか。
結論から先に言うと、偏差の2乗の平均です。
これを「分散」と呼びます。
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