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医療統計学:繰上げと繰下げ
医療統計学、医療経済学、数学のつぼをたとえ話でわかりやすく解説
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繰上げと繰下げ
「15+20」や「50-35」のように2桁程度の計算であれば、暗算ですぐに答えは出ます。
しかし、ふだんの生活の中ではもっと桁数の多い計算に出くわすケースが少なくありません。
日用品の買い物に行くとそのほとんどが、3桁、4桁の値段がついた商品です。
たとえば、6580円のパンツと3290円のシャツを買うとしましょう。
「合計でいくらになるかな?」と考えたとき、瞬時に計算できればなんとなく気分がいいものです。
しかし、電卓がなければ計算できないと諦めてしまうのは早計です。
簡単に、そしてすばやく足し算や引き算ができる方法があるからです。
小学校で習う2桁以上の足し算・引き算は、「一の位から始めなさい」というのが基本です。
ところが、実際には頭から計算するほうがずっと楽に答えが導き出せるわけです。
まず、6580と3290を桁数の大きいほうから足していってみましょう。
「6+3=9」
「5+2=7」
と、ここまでは順調に計算できます。
しかし十の位では、「8+9=17」となり、繰り上がりが出てきてしまいます。
こういうときは百の位が「+1」と覚えておきましょう。
一の位は0ですから、百の位に1だけ足して、合計は9870ということになります。
では、今度は同じ数字6580と3290を使って引き算をしてみましょう。
「6−3=3」
「5−2=3」
となりますが、十の位の「8−9」では繰り下げが必要です。
ここは「18−9=9」という計算をして、足し算のときと同じように百の位を「−1」と覚えておけば、最後に百の位から1を引きます。
答えは3290となります。
繰上げや繰下げがなくなるだけで、計算は格段に速くなるはずです。
しかも頭から計算していけば、大きな桁での間違いも少なくなります。
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