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医療統計学:クラウド
医療統計学、医療経済学、数学のつぼをたとえ話でわかりやすく解説
運営者の20年以上にわたる医療統計学のノウハウを満載
クラウド
クラウドとは、データを自分のパソコンや携帯電話ではなく、インターネット上に保存する使い方またはそのサービスのことをいいます。
自宅、会社、ネットカフェ、学校、図書館、外出先など、さまざまな環境のパソコンや携帯電話(主にスマートフォン)からでもデータを閲覧、編集、アップロードすることができます。
人とデータを共有するグループウェアのような使い方もあります。
クラウド・コンピューティングシステムは、インターネットをベースとして各種のコンテンツを利用します。
ユーザは自身のマシンにあるコンテンツに依らず、インターネットの先(プロジェクトPLUS設置の専用サーバ)で処理を行ないます。
つまりユーザはインターネットがつながりさえすれば、ユーザマシンの性能を選ばず、いつでもどこからでも各種のコンテンツを利用することができます。
することができる。人とデータを共有するグループウェアのような使い方もある。
有名なクラウドサービスとしては以下のものがあります。
SaaS
Google Docs:WordやExcel、PowerPointなどのデータをオンラインで管理、編集、共有することができる
http://docs.google.com/
Evernote:iPhoneアプリが人気。メモ、名刺の管理、ボイスメモ、PDFファイルの保管、ToDoリストの名刺のスナップ撮影などができる
http://www.evernote.com/about/intl/jp/
PaaS
Google App Engine:特定の言語(Java、Python)などのアプリケーション実行環境を提供する。
https://developers.google.com/appengine/?hl=ja
IaaS
さくらのクラウド:サーバー、ストレージと拡張性の高いネットワークをインターネット上で構築できるサービス。
http://cloud.sakura.ad.jp/
クラウドのメリット
@サーバー・ソフトの購入する必要がない
基本的にクラウドサービスは、サーバーやソフトについては「所有」ではなく「利用」という考え方です。そのため、サーバー購入といった初期費用や、サーバーやソフトを資産として計上する必要がないので、多額の初期費用や、減価償却を考える必要がありません。
Aシステム構築期間の短縮
従来は、業務アプリケーションを利用するためには、多くの工数・時間が必要とされてきました。まず、ハードウェアの購入、設置準備や接続テストなど土台となるインフラを整備するだけでも多くの期間が必要です。さらに実際のアプリケーション開発ではハードウェアやデータベースなどの制約から、開発期間が長くなる傾向にあります。クラウドはそのような開発期間や工数をかけることなく、業務アプリケーションを利用することができます。
B効率的なIT投資の実現
従来は多大なイニシャルコスト(サーバー購入、アプリケーション導入に関わる設定費用など)が発生してしまうため、必要とは考えていても、IT資産への多額な初期投資に対して、二の足を踏む企業が多かったのも事実でした。一方クラウドサービスは初期導入の費用負担が少ないことが一般的です。さらに、サービスの種類によっては「使いたい時」に「使った分だけ」のコストが発生する従量課金型を採用することも可能なため、費用対効果が明確なIT投資が期待できます。
Cメンテナンス不要
業務アプリケーションを導入後、必要となっていたのがメンテナンス。例えば機能追加や脆弱性の修正などのアップデート作業。インストールした台数分のアップデート作業が必要となり、工数という点でも正確性の担保という点でも問題があります。一方クラウドサービスの場合、アプリケーション自体はサービス提供者側のサーバーで管理されており、アップデート作業についてもサービス提供者側で行うのが一般的です。そのため、常に最新バージョンのアプリケーションを自社で特別な対応をすることなく使用することができます。
DIT部門の負担軽減
サーバーやアプリケーションなどのメンテナンスをする必要がないため、IT部門の負担が軽減でき、人的リソースを戦略的な業務に振り向けることができます。
クラウドのデメリット
@カスタマイズが難しい
コンピューターシステムを自前で保有し、修正(カスタマイズ)や運用変更もできる場合と比べると、提供サービスがある程度パッケージ化されているため、同業他社との差別化は難しく、突然の変更には対応できないリスクがあります。
ただし、ここ最近では、ある程度のカスタマイズを想定したサービスも提供され始めていて、コスト、導入工数、サービスレベルをそれぞれ勘案して最適なサービスを選択できる環境は整いつつあります。
Aサービスの安定稼働に対するリスク
基本的にはすべてのデータがクラウドサービス側に集約されるため、サービス提供側やネットワークの障害、あるいはクラウドサービス提供側の倒産やサービス終了などでクラウドサービスが使用できなくなると、クラウドコンピューティングを利用する企業の経営も停止する恐れがあります。
しかし、一部の事業者ではSLA(サービス水準合意)で所定の稼働率を達成できなかった場合の返金や繰越を行っているので、検討する際にはメリットとデメリットを比較することが重要です。
Bセキュリティー面でのリスク
インターネット利用が前提のサービスなので、クラッカー注1の攻撃目標となり、特に個人情報を含む顧客情報や経営情報などの機密情報・重要情報を扱っている場合は流出のリスクが存在することは否めません。クラウド上に預けるデータの取捨選択は確実に行う必要があります。
もっと勉強したい方は⇒統計学入門セミナー
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