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医療統計学:内外価格差
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内外価格差
以前は、世界一物価が高いといわれた日本ですが、長く続いたデフレや円安の影響でその様子も変わってきたようです。
各国の物価を比較するのに使われるのが「内外価格差」という指標です。
これは、外国と日本で売られている同じ商品の値段と、為替レートをもとに算出します。
内外価格差は同じメーカーの商品が、日本と外国でいくらで売られているのかを比較するとわかりやすくなります。
例えば、あるスポーツメーカーのスニーカーが日本で5600円、アメリカで65ドルだったとしましょう。
この場合の内外価格差は、現地価格65ドルに為替レート(1ドル=101円の場合)をかけた数で、日本価格の5600円を割って算出します。
すると、その内外価格差は約0.85となり、日本で買ったほうが安いことがわかるのです。
このような内外価格差をさまざまな分野で比較してみると、各国の暮らしの事情が垣間見えてきます。
消費者庁が2012年の各国の公共料金を比較したデータによると、たとえば電気料金なら日本を1とした場合、ドイツは1.38と日本より割高で、アメリカは0.74、イギリスは0.86と割安です。
また、携帯電話料金は日本が1とすると、アメリカは1.48、イギリスは4.03にもなり、日本は世界一物価の高い暮らしにくい国ではなくなっているようです。
しかし、物価が下がるということは、国の豊かさに陰りが見えていることの証でもあります。
経済大国でなくてもいいから暮らしやすい国がいいのか、それとも今後も経済的豊かさを追い求めて世界で存在感をアピールしていくのか、悩ましい問題です。
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