医療統計学:概数をおさえる

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医療統計学:概数をおさえる

 

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概数をおさえる

 

             

 

猛烈な暑さに見舞われる日本の夏の必需品といえばエアコン。

 

では、「日本の家庭に設置されているエアコンの数は何台でしょう?」と聞かれて、すぐに答えられるでしょうか。

 

厳密な数を答えるのは難しくても、おおよその数なら「概数」の考え方ではじき出すことができます。

 

今や1世帯あたり平均で3台のエアコンが設置されているといいます。

 

ということは、これに日本の総世帯数である約5557万をかければ、およそ1億6600万台という概数が算出できるわけです。

 

もちろん、これは正確な数字ではありません。ですが、「たくさん」とか「無数に」といったあいまいな表現よりも、

 

概数という目安が入っているほうが相手も「たしかにそのくらいかな」と納得しやすいわけです。

 

この概数はもっと身近な問題でも使えます。たとえば、98円とか214円などといった半端な金額のものをこまごまと買うときです。

 

こんなときには、10や100をひとつの”まんじゅう”と見立てて、そのまんじゅうがいくつになるかで概数を出すのです。

 

「まんじゅう数え上げ方式」と呼ばれる計算です。

 

100をひとまとまりにして考えるなら、98円はまんじゅう1個、214円はまんじゅう2個となり、合計はまんじゅう3個=約300円と導き出せます。

 

正確な計算は大事ですが、このようにざっくりと概数で全体像をつかむという柔軟性が有効なこともあるわけです。

 

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