統計学と医療経済学:医療マーケットでの競争

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統計学と医療経済学:医療マーケットでの競争

 

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医療マーケットでの競争

 

医療サービスのマーケットでも基本は、患者(消費者)は「選ぶ側」、病院は「選ばれる側」にあります。

 

仮に、価格(診療報酬)はマーケットで決められ、与えられている(各病院の行動は直接価格に影響しない)とします。

 

患者は、自らにとっての効果(適合性)に応じて「満足度」(効用)を最大にしようと、所得の制約のもと、マーケットで決められた価格(費用)で、いずれかの医療サービス(治療法など)を選択し、消費量(需要量)を決定します。

 

患者は、「選ぶ側」です。つまり、価格が安いかどうか、自分に効果(適合性)があるのかどうか、が二大ポイントになります。

 

一方、病院は、自らの技術などに応じて利益を最大にしようと、マーケットで決められた価格(診療報酬)で、生産量(供給量)・規模や参入・撤退を決定します。

 

マーケットによって価格が決定されているとき、その価格で生産(供給)を行えるかどうか(利益を出せるかどうか)、どれだけ多くの生産(供給)を行えるかどうかについての競争が、病院間にはあります。

 

そうした競争に打ち勝つために、病院は企業と同じように行動します。

 

また、病院は、患者(消費者)に選ばれるために、患者にとってより効果のある医療サービスを新たに開発・生産(供給)しようともします。

 

これにより、新たなマーケットが形成されます。

 

しかし、現実の医療サービスのマーケットでは、価格(診療報酬)が国によって決められるため(銘柄も決められています)、価格競争や、新たなマーケット形成をともなう「質」の競争もありません。

 

一方、「非価格競争」はいろいろなレベルで行われています。

 

非価格競争は、価格競争や質の競争の変形といえるかもしれません。

 

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