統計学と医療経済学:所得・価格の変化

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統計学と医療経済学:所得・価格の変化

 

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所得・価格の変化

 

所得の変化

 

これまで所得は一定としてみてきましたが、所得が変化した場合をみてみましょう。

 

価格には変化がないとします。

 

ビールとワインの例で考えてみましょう。

 

所得が増加した場合、ビールとワインともに需要量(消費量)が増えます。

 

逆に、所得が減少した場合、ビールとワインともに需要量が減ります。

 

ところが、医療サービスと医療サービス以外のサービスがマーケットであることを想定した場合、所得が変化しても、医療サービス以外のサービスの需要量は変化しますが、医療サービスの需要量は変化しません(需要の所得非弾力性)。

 

治療法Mと治療法Nがマーケットであることを想定した場合、代替関係のケースではビールとワインの例と同様ですが、完全補完関係のケースでは、所得が変化しても、需要量は変化しません。

 

価格の変化

 

価格が変化した場合を、再びビールとワインの例で考えてみます。

 

名目の所得には変化がないとします。

 

ワインの価格が下がると、ワインに乗り換え、ビールの需要量(消費量)は減って、ワインの需要量は増えます(代替効果)。

 

また、価格が上がれば所得は目減りし(実質的に減り)、名目の所得が減ったのと同じことになり、ビールもワインも需要量は減ります(所得効果)。

 

代替効果>所得効果であれば、ビールの需要量は減り、ワインの需要量は増えます。

 

ところが、医療サービスと医療サービス以外のサービスがマーケットであることを想定した場合、価格が変化したとき、医療サービスには代替効果も所得効果もなく、その需要量は変化しません(需要の価格非弾力性)。

 

医療サービス以外のサービスについては、所得効果があります。

 

すると、医療サービスの価格が上昇したとき、医療サービス以外のサービスの需要量は減少します。

 

治療法Mと治療法Nがマーケットにあることを想定した場合、代替関係のケースではビールとワインの例と同様です。

 

しかし、完全補完関係のケースでは、価格が変化したとき、代替効果はゼロで、所得効果はなく、その需要量は変化しません。

 

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