統計学と医療経済学:医療の需要供給曲線

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統計学と医療経済学:医療の需要供給曲線

 

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医療の需要供給曲線

 

医療における需要曲線・供給曲線も同様ですが、それぞれ、一般の商品・サービスにない特徴があります。

 

 

医療の需要曲線

 

医療の需要曲線は、かなり垂直に近いものだと想定されます。

 

医療サービスには、需要(量)が、個人の嗜好に関係なく、ある確率で自然に発生するという性質があります(需要の自然発生性)。

 

また、医療サービスには、価格(診療報酬)が変化しても、基本的に需要(受診・受療)量は変化しないという性質もあります(需要の価格非弾力性)。

 

日本では、「国民皆保険・フリーアクセス」の制度によって、基本的には、あまりお金のことは心配せず、どこの病院でも診療を受けられることがめざされていますので、その傾向が顕著です。

 

医療の需要曲線が微妙に右下がりになっているのは、それでも医療費の3割負担などの患者の自己負担があって、たとえば、負担が大きくなると少しは受診を抑制する(病院に行くのを我慢する)傾向があるからです。

 

 

医療の供給曲線

 

医療の供給曲線は右上がりになります。

 

日本の医療制度では、原則として国などによって、需要量に対して供給量を維持するために、病院が黒字になって経営が成り立つように、供給量を維持する診療報酬が設定され(参入規制)、国公立病院などが開設され、応召義務の原則が定められています。

 

そうであるならば、いかなる価格(診療報酬)であれ、需要量が満たされなければなりません。

 

そういう意味では、各病院でみますと、ある診療科を開いている(医師を置いている)以上、供給量を自ら決められないはずです。

 

しかし、病院は、規模を調整できます。

 

たとえば、ベッド数や医師数を増減させることは可能です。

 

ある規模での供給量を調整するのではなく、規模の調整によって供給量が増減することによって医療の供給曲線は右上がりとなります。

 

このように、決められ、与えられた価格に基づいて、各患者・病院は需要量・供給量を決めます。

 

ひとりの患者、ひとつの病院でみた需要曲線・供給曲線の社会全体の和が社会全体の需要曲線・供給曲線になります。

 

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⇒    医療の価格の決定

 


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