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統計学と医療経済学：完全競争
医療統計学、医療経済学、数学のつぼをたとえ話でわかりやすく解説
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完全競争
マーケットが完全競争である条件は以下のとおりです。
①個人・企業が多数存在して、価格がマーケットで決められ、与えられている（各個人・企業の行動は直接価格に影響しない）
②同じ質の商品・サービスであれば価格は同じ（一物一価）
③情報を完全に得ている
④参入が自由
市場経済のマーケットが完全競争であれば、資源の最適配分が実現します（ここでは、マーケットの失敗はないとします）。
経済全体に、商品・サービス１と２、生産要素１と２があるとします。
商品・サービスの価格（ｐ）と生産要素の価格（ｑ）はマーケットで決められて、与えられています。
条件1
市場経済では、個人（消費者）は、ある所得で満足度（効用）を最大にしますので、
ｐ１／ｐ２＝MU1／MU2
が成り立ちます。
その上で、完全競争であれば、すべての個人においてこれが成り立ち、ｐ１÷ｐ２はすべての個人に共通なので、
①すべての個人（消費者）において、MU1／MU2が同じ
となります。
条件2
市場経済では、企業（生産者）は、ある予算（費用）で生産量を最大にしますので、
ｑ１／ｑ２＝MP1／MP2
が成り立ちます。
その上で、完全競争であれば、すべての企業においてこれが成り立ち、ｑ１÷ｑ２はすべての企業に共通なので、
②すべての企業（生産者）において、MP1／MP2が同じ
となります。
条件3
市場経済では、企業（生産者）は、利益を最大にしますので、
ｐ１＝MC１、ｐ２＝MC2
が成り立ちます。
その上で、完全競争であれば、すべての企業においてこれが成り立ち、ｐ１、ｐ２（したがってｐ１÷ｐ２）はすべての企業に共通なので、すべての企業において、
ｐ１／ｐ２＝MC1／MC2
となり、①とあわせて、すべての個人・企業で、したがって全体として、
MU1／MU2＝MC1／MC2
となります。
資源の最適配分の条件は①～③なので、市場経済のマーケットが完全競争であれば、資源の最適配分が実現します。
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