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統計学と医療経済学:最大多数に最高の医療
医療統計学、医療経済学、数学のつぼをたとえ話でわかりやすく解説
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最大多数に最高の医療
医療経済学では、まずマーケットにおいて患者や病院、診療所を含めた医療施設が基本的に自由に行動し、患者が満足度を最大にすることを主眼としています。
そして、病院が利益を最大にすることで、限られた「医療資源」すなわち医師や医療機器などが最適に配分されるしくみを説明するものです。
医療のあるべき姿を示すものともいえます。
限られた医療資源が最適に配分されるとは、限られた医療資源によって、できるだけ多くの患者んい、できるだけ質の高い医療を実現させることです。
量と質の最大化とか、効率性と高度性の最大化といってもよいかもしれません。
そのために次の条件が必要です。
@マーケットがあること
A病院や患者が自由に行動すること
B患者が満足度を最大にすること
C病院が利益を最大にすること
注目すべきは、病院が利益を最大にすることが、社会的にも必要だとしている点です。
病院の利益最大化は、自らの病院経営のためだけではなく、社会的に「できるだけ多くの患者に、できるだけ高い質の医療」を実現するために必要なのです。
できるだけ多くの患者に、できるだけ質の高い医療を実現するために何をすべきかを、医療経済学は教えてくれます。
各病院においては、利益最大化のために何をすべきかということです。
その上で、所得分配の公平性の視点で、国や国民の選択によって負担のあり方が決められるべきです(所得の再分配政策)。
次に、「医療経済学」は、国全体で各患者・病院の行動結果についての総計額と診療報酬などとの関係を導き、社会的な課題の原因を明らかにします。
そしてその課題解決のために、どのような政策がとられるべきかを説明するものです。
病院、地域、市区町村、都道府県、国で何か新しい戦略や政策が提案されたとします。
新しいことを導入する際には、反対・抵抗する人々がいるでしょう。
そういう人々に、きちんと説明をして納得させなければいけません。
そのベースとなるのが医療経済学です。
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