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統計学と医療経済学:数量操作
医療統計学、医療経済学、数学のつぼをたとえ話でわかりやすく解説
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数量操作
寡占マーケットにおける数量操作とは、競争相手の供給量を踏まえて、利益の最大化をめざして自らの供給量を決めることです。
一方または双方が、自らの供給量に対する競争相手の反応さえも考慮に入れることもあります。
このように、利害が対立する者(プレーヤー)同士の戦略的な行動についての理論は、「ゲームの理論」と呼ばれます。
他のプレーヤーの戦略を踏まえ、最大の利得を目指して自らの戦略を決めるときの戦略の組み合わせは、「ナッシュ均衡」と呼ばれます。
しかし、全体としてみたときに、ナッシュ均衡よりも相互のプレーヤーがもっと利益を得られる戦略の組み合わせがある可能性があり、その場合には、結果的に、互いにかえって不利益を被っている部分があるわけです。
よく知られた例として、「囚人のジレンマ」があります。たとえばふたりの囚人(共犯者)が別室でそれぞれ「自白したら刑を軽くする」と誘われ、それぞれが相手を裏切った結果、協調して黙秘しているよりも、かえって、ふたりとも刑が重くなってしまうことになるわけです。
個々としては合理的な行動であっても、多くがその行動をとることによって全体として不合理な結果が生じるわけです。
寡占状態の医療の地域圏マーケットでも、相手の戦略や供給量を踏まえて、利益の最大化をめざして、規模の調整(医師数など)などによって自らの供給量を決めることがあります。
その場合、それぞれが利益の最大化をめざしてバラバラに行動するよりは協調した方がもっと利益を上げられることも想定されます。
そこから「協調的寡占」や「地域連携」の必要性が生じてくるものと考えられます。
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