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統計学と医療経済学:供給面の性格3
医療統計学、医療経済学、数学のつぼをたとえ話でわかりやすく解説
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供給面の性格3
参入規制
日本では、地域での医療サービス供給量の総枠決定に国が関与し、地域でベッド数が増えすぎないように上限を設定したりしています。
診療所(クリニック)に関しては、法的には基本的に参入規制はありません(医師会については公正取引委員会が指針を出しています)。
一般の商品・サービスでは、供給過剰になれば、価格が下がって、商品・サービスの需要量が増え、一方で供給量は減り、最終的には需要量=供給量に落ち着きます。
しかし、もし価格が下がらないとしたら、「売れ残り」が生じます。企業にとっては、「売れ残り」の原価が損失になります。
個人にとっては価格の高止まりになります。
逆に、供給不足になれば、価格が上がって、商品・サービスの需要量は減り、一方で供給量が増え、最終的に需要量=供給量に落ち着きます。
しかし、もし価格が上がらないとしたら、深刻なモノ不足が生じます。企業には機会損失が出ます。
このように、価格の需給ギャップ反映機能がなければ、企業は(個人も)デメリットを被ります。
医療サービスでは、価格(診療報酬)は国によって決められていて、需給ギャップが生じても価格はすぐには変化しません。
仮に価格(診療報酬)がマーケットで決められる(自由に変化する)としたら、需要の非弾力性から大幅な上昇・下落となる可能性がありますので、そもそも、診療報酬が、需給ギャップを反映して決められるには無理があるともいえるでしょう。
医療サービスに供給過剰、供給不足が生じているのに、価格(診療報酬)が変化しない場合、どのようなことが起こるのでしょうか。
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⇒ 供給面の性格4
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