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統計学と医療経済学:病院のアウトプットの行動1
医療統計学、医療経済学、数学のつぼをたとえ話でわかりやすく解説
運営者の20年以上にわたる医療統計学のノウハウを満載
病院のアウトプットの行動1
病院の利益の最大化
ここでは、生産物(医療サービス)は一種類とします。生産物の価格(診療報酬)は国によって決められています。
生産要素の価格もマーケットで決まっています。
とりあえず、規模は一定です。
利益=収入−費用
ですが、
収入=生産物の価格(1個の収入、p)×供給量
です。
ここで、狭心症治療のためのステント留置術を生産・供給している病院を想定します。
たとえば、このステント留置術1回の供給量を増やすことで、新たに得られる収入(生産物の価格)が20万円、新たに増える費用が19万円ならば、1回供給量を増やすことで、1万円利益がありますので、病院は生産量・供給量を増やします。
もう1回供給量を増やすことで、新たに得られる収入は20万円で変わらないのですが、新たに増える費用が19.5万円に上がったとします。
ここでも、もう1回供給量を増やすことで0.5万円利益がありますので、病院は生産量・供給量を増やします。
ところが、さらにもう1単位供給量を増やすことで、新たに増える費用が20.5万円に上がったとします。ここでは、もう1回供給量を増やすことで0.5万円損失がありますので、病院は生産量・供給量を増やしません。
このように、
生産物の価格(診療報酬、p)=限界費用(MC)
のところまで、供給量を増やすわけです。これが、利益最大化の条件です。
産出量最大化=費用最小化の条件は満たしているとの前提です。
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