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統計学と医療経済学:企業のインプットの行動2
医療統計学、医療経済学、数学のつぼをたとえ話でわかりやすく解説
運営者の20年以上にわたる医療統計学のノウハウを満載
企業のインプットの行動2
技術的限界代替率
さて、以下では「限界生産力」(Marginal Product)をMPと表現することにします。
まず、社員5人とパソコン5台から、社員を1人減らしたとき、パソコンを1台増加させれば同じ産出量になりました。
そのとき、「減った産出量=増えた産出量」でないと同じ産出量が維持されませんので、次の式が成り立っています。
(社員のMP)×(社員1人)=(パソコンのMP)×(パソコン1台)
次に、社員4人とパソコン6台から、もう一人社員を減らしたとき、パソコンをもう2台増加させなければ同じ産出量になりません。
このとき、減った産出量=増えた産出量 でないと同じ産出量が維持されませんので、次の式が成り立ちます。
(社員のMP)×(社員1人)=(パソコンのMP)×(パソコン2台)
社員5人とパソコン5台から、社員を2人減らしたとき、パソコンを3台増加させれば同じ産出量になるともいえます。
そのとき、減った産出量=増えた産出量 でないと同じ産出量が維持されませんので、次の式が成り立っています。
(社員のMP)×(社員2人)=(パソコンのMP)×(パソコン3台)
つまり、同じ産出量が維持される条件は、
(社員のMP)×(減らした社員数)=(パソコンのMP)×(増やしたパソコン台数)
です。これは、
(減らした社員の数)/(増やしたパソコンの台数)=(パソコンのMP)/(社員のMP)
であり、この右辺は「技術的限界代替率」と呼ばれます。
ちなみに、「MP×製品・サービスの価格」は、「価値限界生産力」と呼ばれますが、「技術的限界代替率」は「価値限界生産力」の比率ともいえます。
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