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統計学と医療経済学:企業の結合生産1
医療統計学、医療経済学、数学のつぼをたとえ話でわかりやすく解説
運営者の20年以上にわたる医療統計学のノウハウを満載
企業の結合生産1
生産要素の必要投入量
これまでは、一種類の製品・サービスを生産する前提でみてきました。
しかし、ひとつの生産工程から二種類以上の生産物(製品・サービス)が生産されることも想定されます。
これは「結合生産」と呼ばれます。
いま、企業が一種類の生産要素をインプット(投入)して、缶ビールと缶ワイン二種類の製品・サービスをアウトプット(産出)していると想定します。
ここでは、生産要素の限界生産力がだんだん減っていくことを前提としています。
つまり、限界生産力逓減の前提です。
まず、ビールについてみてみます。
追加して生産した最初の1缶は、「生産要素の必要投入量」が相対的に少ないといえます。
次に、2缶目を生産したとします。
生産要素の必要投入量を新たに増やしますが、普通、1缶目より多くなります。
これが3缶目、4缶目・・・・となると、普通、だんだん、新たに増す「生産要素の必要投入量」は多くなっていきます。
同じ投入量となる組み合わせ
それでは、ビールとワインが目の前にあって、企業の技術に応じて、どちらを選んでもよいとします。
みなさんでしたら、どのような組み合わせで選ぶでしょうか。
同じ生産要素の必要投入量となる組み合わせを考えてみます。
ここで、次の組み合わせは同じ生産要素の必要投入量になるとします。
ビール1缶とワイン7缶
ビール4缶とワイン6缶
ビール5缶とワイン5缶
ビール6缶とワイン4缶
ビール7缶とワイン1缶
このような同じ生産要素の必要投入量の組み合わせを線で結んでみますと、その線は原点に対して凹になります。
生産量が増えるにしたがって、追加1個によって新たに増す生産要素の必要投入量は多くなっていくからです。
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⇒ 企業の結合生産2
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