統計学と医療経済学：需要供給曲線のシフト2

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統計学と医療経済学：需要供給曲線のシフト2

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需要供給曲線のシフト2

需要曲線のシフト

以下のような例があります。

①猛暑の夏ならば、同じ価格でも飲む量や人は増えます。この場合、需要供給曲線は右にシフトします。

②ボーナスの増加などで所得が増えれば、同じ価格でも飲む量や人は増えます。この場合、需要曲線は右にシフトします。

③ワインなどの他の商品が高騰したら、相対的にビールが安くなりますので（相対価格の低下）、ワインからビールへの乗り換えが起こります。代替効果が所得効果よりも大きいならば、同じ価格（名目価格）でもビールを飲む量や人は増えます。この場合、需要曲線は右にシフトします。

需要曲線が右にシフトすれば、従来の価格では需要過剰になります。そこで、価格が上昇しはじめます。価格が上昇すれば、需要量は減り、供給量は増えます。需要量＝供給量となるところまで価格は上昇します。

供給曲線のシフト

以下のケースでは、同じ価格でも供給が増えます。これらの場合、供給曲線は右にシフトします。

①各企業で供給量が増えるケース
1）生産要素の価格の低下
2）技術向上などによる生産性の上昇
3）規模の調整による生産性の上昇
4）結合生産の場合は、他商品の価格の低下

②新たな企業の参入のケース
1）原材料の価格の低下による供給量の増加
2）新技術導入による原材料などの生産性の上昇による供給量の増加
3）新工場の建設、規模拡大、生産性の上昇による供給量の増加
4）同じ生産ラインでビールとワインを生産している場合、ワインの価格が下がり、ビールの価格が上がれば、同じ価格でもビールの供給量は増加
5）新たにマーケットに参入する企業があれば、同じ価格でも供給量は増加

供給曲線が右にシフトすれば、従来の価格では供給過剰になります。そこで、価格が下落しはじめます。

価格が下落すれば、供給量は減り、需要量は増えます。需要量＝供給量となるところまで価格は下落します。

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⇒ 医療における曲線のシフト