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統計学と医療経済学：満足度を決める要因
医療統計学、医療経済学、数学のつぼをたとえ話でわかりやすく解説
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満足度を決める要因
同じ満足度（効用）の組み合わせの線は、患者（消費者）によってかたちが違います。
患者にとっての効果（適合性）が違うからです。
たとえば、治療法Mの方が効果のある患者もいれば、治療法Nの方が効果のある患者もいます。
患者（消費者）は、マーケットにおいて、自らの満足度を最大にするために自由に行動します。
その場合、患者はより効果の大きい治療法を選び、その消費量を決めます。患者は「選ぶ側」です。
また、次の３つの組み合わせは、上ほど満足度が高くなります。
治療法M６回と治療法N６回
治療法M６回と治療法N５回
治療法M５回と治療法N５回
所得の制約のもとで、満足度を最大にするための条件は、
所得＝（治療法Mのｐ）×（治療法Mの回数）＋（治療法Nのｐ）×（治療法Nの回数）
ｐは価格（診療報酬）
これを変形すると、
（治療法MのMU）／（治療法NのMU）＝（治療法Mのｐ）／（治療法Nのｐ）
となります。
ところで、後者の式は比率ですから、各患者でこの条件が成り立たなくても、２人で、３人で・・・・所得を共有している世帯、さらには、マーケット全体で成り立っていればいいのです。
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