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統計学と医療経済学:資源の最適な配分の条件2
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資源の最適な配分の条件2
資源の最適な配分の条件のためには、次に、生産要素1と2の存在量を経済全体で、それぞれがある水準で一定として、存在する生産要素1と2を企業(生産者)がうまく分けあって投入して、それぞれ、互いに相手の生産量を損なわないように生産量を最大にしなければなりません。
その条件は、いずれの企業のMP1÷MP2も同じであることです。
たとえば、経済全体に社員とパソコンがそれぞれ一定の人数・台数しかなく、企業Aと企業Bがあって、それらを分けあって生産しているとします。
企業Aと企業Bにはそれぞれ、社員とパソコンの人数・台数を組み合わせたとき、同じ生産量を得られる組み合わせを結んだ企業Aと企業Bの線が接するところで、社員とパソコンの人数・台数を分けあえば、企業Aと企業Bは互いに相手の生産量を損なわないように生産量を最大にすることができます。
同じ生産量を得られる組み合わせを結んだ線が接するとは、MP1÷MP2が同じということです。
前項の条件1では、ふたりがそれぞれ、互いに相手の満足度(効用)を損なわずに満足度を最大にしようとします。
そのように缶ビールと缶ワインの組み合わせを決めるにしても、缶ビールにせよ缶ワインにせよ、いわば、分ける前のパイの大きさです。
もともとの生産量が大きいに越したことはありません。
もともとの全体のパイが大きければ大きいほど、それぞれの分け前は大きくなり、つまり、組み合わせの絶対量が増えます。
当然、それぞれの満足度も大きくなります。
条件1では、生産量をある水準で一定として、それらを分けあって消費しているとき、互いに相手の生産量を損なわないように満足度を最大にする条件をみました。
今度は、その「ある水準」をできるだけ大きくすることが必要になってくるということです。
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