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統計学と医療経済学：マーケットにおける競争
医療統計学、医療経済学、数学のつぼをたとえ話でわかりやすく解説
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マーケットにおける競争
商品・サービスを取引するマーケットでは、個人（消費者）は「選ぶ側」、企業（生産者）は「選ばれる側」にあります。
価格は、マーケットで決められ、与えられている（各企業の行動は直接価格に影響しない）とします。
個人は、自らの嗜好に応じて満足度（効用）を最大にしようと、所得の制約のもと、マーケットで決められた価格で、いずれかの商品・サービスを選択、消費量（需要量）を決定します。個人は「選ぶ側」です。
企業は、自らの技術などに応じて利益を最大にしようと、マーケットで決められた価格で、生産量（供給量）・規模や参入・撤退を決定します。
マーケットによって価格が決定されているとき、その価格で生産（供給）を行えるかどうか、どれだけ多くの生産（供給）を行えるかどうか、という点で、企業間には競争があります。
このような競争に打ち勝つために、企業は以下のように行動します。
①技術などに応じた生産要素の種類の選択。生産要素の投入量は、費用を最小化（産出量を最大化）するように決定されます。
②技術向上（進歩）、経営力向上
③教育などによる労働の質の向上
④設備投資による資本ストックの増加
⑤規模（固定費用の生産要素の投入量）の調整
⑥技術などに応じた製品・サービスの種類の選択（特化）。製品・サービスの生産量は、利益を最大化するように決定されます。
技術・経営力向上や規模の調整もさることながら、自らの技術などにあわせて、何によって何を産出するか、という選択も重要です。
それは、利益最大化の質的な側面です。
製品・サービスの種類の選択は、個人（消費者）の選択（需要量）とマーケットの価格を前提に、利益最大化をめざした企業の決定・選択なので、企業は、あくまで「選ばれる側」です。
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