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統計学と医療経済学:病院のアウトプットの行動3
医療統計学、医療経済学、数学のつぼをたとえ話でわかりやすく解説
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病院のアウトプットの行動3
医療の供給曲線を導き出す
医療の供給曲線とは、ある医療サービスのマーケットにおいて、ある価格(診療報酬)に対して病院がどれだけ医療サービスを供給するかを表した線です。
したがって、利益最大化を前提にすると、(L)MCの線が医療の供給曲線になります。
しかし、日本の医療制度では、原則として国などによって、需要量に対して供給量を維持するために、病院が黒字になって経営が成り立つように、供給量を維持できる診療報酬が設定され(参入規制)、国公立病院などが開設され、応召義務の原則などが定められています。
そうであるなら、いかなる価格(診療報酬)であれ、需要が満たされなければなりません。その意味では、各病院でみますと、ある診療科について、ある規模で施設を開いている以上、供給量は自ら決定できないはずです。供給の価格弾力性が無限大ということです。
このため、医療の供給曲線は水平になります。
もっとも、病院は規模を調整できます。たとえば、医師数を増減させることは可能です。
ある規模での供給量ではなく、規模そのものを調整して供給量を増減させることによって、医療の供給曲線は右上がりとなります。
各病院にとっての供給曲線は以下のようになります。
規模の調整前であれば、pで水平
規模の調整後であれば、p=LMC(規模の調整による平均変動費用以上)
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