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統計学と医療経済学:需要面の性格
医療統計学、医療経済学、数学のつぼをたとえ話でわかりやすく解説
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需要面の性格
国民皆保険・フリーアクセス
日本では、すべての国民がいずれかの公的医療保険の対象となるしくみがとられています(国民皆保険)。
基本的に、どこの病院でも診療を受けられます(フリーアクセス)。
「国民皆保険・フリーアクセス」の根拠は、公共サービスとしての医療サービスです。
公的医療保険は強制加入であり、その際、危険選択は行われません。
被保険者のみならず、その家族(被扶養者)も給付を受けられます。
一方、公的医療保険の財源は、基本的には保険料ですが、国民皆保険を実現するために国などの負担(税金)もあります。
保険料といっても、被保険者全員から徴収されますが、保険料負担と給付の関係は、「賦課方式」であり、世代間の「応能負担」(所得などの負担能力に応じて負担すること)となっています。
これに対して、「積み立て方式」は世代間の「応益負担」(受ける便宜に応じて負担すること)です。
また、被保険者間でも、「応能負担」となっており、保険料は、被保険者・被扶養者の健康状態や家族構成などに直接関係なく、基本的に、所得などの負担能力に応じて保険料が決められています。
つまり、保険料といっても、実質的には、「税金」に近いといえるかもしれません。
受益者負担
患者は、受診・受療の際に、窓口で、実際にかかる医療費の一部を自己負担し、残りが公的医療保険から支払われることになります。
保険料負担と区別するため、窓口での患者の自己負担を「受益者負担」ということにします。
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⇒ 供給面の性格1
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