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統計学と医療経済学:供給面の性格2
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供給面の性格2
需要の価格非弾力性
需要の価格非弾力性がある場合、診療報酬が仮にマーケットで決定されるとすると、いったん供給不足になったら、診療報酬はどんどん高騰する可能性があります。
診療報酬が上がっても需要は減らないので、歯止めがかからないからです。
診療報酬が上がれば、保険財政や国家財政を圧迫することになります。
逆に、いったん供給過剰になったら、診療報酬はどんどん暴落する可能性があります。
診療報酬が下がっても需要は増えないので、歯止めがかからないからです。
診療報酬が下がれば病院は赤字傾向となり、赤字が続けば経営が成り立たずやがては撤退が生じ、その結果、マーケットでは供給が不足するという問題を生じることになります。
費用逓減産業
多数の医師や大掛かりな設備などを必要とする大規模病院では、供給量が相当大きくならないと黒字になりませんが、需要量がそこまで大きいとは限りません。
仮に診療報酬がマーケットで決定されるとすると、需要が不足していれば需要量=供給量となる水準まで診療報酬は下がりますが、それでは赤字傾向となってしまいます。
医療サービスの場合は、診療報酬が下がっても需要はなかなか増えませんので、なおさらです。
赤字が続けば、病院は経営が成り立たず、やがては撤退し、その結果マーケットでは供給が不足するという問題が生じてしまいます。
公共サービス
公共サービスとしての医療サービスについては、フリーライダーが出てきて、供給量は不足することになります。
供給不足ということは、本来、患者がいるのに診療が行われない状況を意味します。
そこで、公共サービスとしての医療サービスについても、国などが供給不足の解消を図ります。
その手段のひとつが、需要量に対して供給量が維持されるような「診療報酬」の設定です。
そのような診療報酬は「公定価格」ともいえましょう。
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⇒ 供給面の性格3
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